ベアリングとは|なぜ必要?|どんな構造?|図でわかりやすく解説|

今回はベアリングについて紹介したいと思います。

機械保全編ですね。

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目次

イカイ結論

ベアリングとは

・軸受とも呼ばれるので軸受と言われたらベアリングと認識しましょう

・シャフト(軸)を滑らかに回転させる為の部品

・ないと軸を支えている土台と擦れてしまい、摩擦が発生し滑らかに回転せずトラブルにつながる

ベアリングとは

ベアリングとは、シャフトをなめらかに回転させる為の部品となります。

ベアリング軸受け
シャフトとも言います。

呼び方が人それぞれなので注意しましょう!

ベアリングの構造

ベアリングは、内輪ボール外輪で構成されています。

内輪にはシャフトが入り外輪には土台が取り付けられます。

イメージはこんな感じです。

外輪と土台にがっちり固定されます。

内輪とシャフトががっちり固定されます。

がっちり固定されれば摩擦は発生しません。

この状態でシャフトが回転すると中のボールがコロコロと回転する事で負荷がかからず内輪が回転します。
=内輪に固定されているシャフトも回転する為、滑らかにシャフトも回転します。

スーパーへ買い物行った時タイヤ付のカート、タイヤなしのカートどちらを選びますか?
もちろんタイヤ付のカートですよね!
(そもそもタイヤなしのカートなんてない。笑)

ベアリングでいうとタイヤがボールの役割をしています。

タイヤがないと床とカートに摩擦が起きて押すのが大変ですよね。

こんなイメージで良いかと思います!

ベアリングがなかったら

もしシャフトにベアリングがなかったらどうなるかです。

下の図を参考に説明します。

ベアリングがない状態で、シャフトが回転するとシャフトと土台が擦れあい摩擦が発生します。
(カートでいうとカートと床が擦れあっている状態です。)

するとシャフトが削れてしまい、直径が減ってしまいます。
(カートでいうとカートと床が擦れて削れるのと同じ状態です。)

そうなるとシャフトと土台には削れた分隙間が出来てしまう為
シャフトが全体的に下がってしまったりグラグラしてしまい
シャフトに取り付けてある、ベルトやファンが蛇行しトラブルが発生してしまいます。

また何度も土台とシャフトの交換が必要にもなりますし良くない事ばかりです。

工場では必須の部品ではないでしょうか。

故障するとどうなる

ベアリングが故障してしまうと滑らかに回らなくなる為

シャフトを回転させているモーター等の動力に負担がかかり過電流となりブレーカーが飛んでしまいます。

なので電気とも関係していますがモーター関係でブレーカーが飛んでしまったらベアリングを疑ってみましょう。
モーターにもベアリングは使用されています。

運転中の異音や手回しでの異常で早期に発見する事が出来ればトラブル発生をとどめる事が出来ます。

正常時の電流を測定しておき異音等がしたら電流を測定し
その際に電流が高くなっていればベアリングを疑ってみましょう

ベアリング規格 型番の数字やアルファベットを理解しよう

これは私もすぐ出るのは末端のアルファベットくらいです。笑

アウトプットする事で覚える様にもなるので一緒に学ばせてください。

ベアリング本体の外輪に基本的に型番が表記されています。

  0 5 Z

よくこんな感じで4桁の数字にアルファベットが表記されていると思います。

色ごとに意味が分かれています。

1番目の数字  ベアリングの種類

だいたいが多いのではないでしょうか。
私は6しか触った事がありません。

は、「深溝玉軸受」となります。
これが一般的なベアリングだと思います。

2番目の数字  直径番号

7→8→9→0→1→2→3→4

この順番で同じ内径に対しての外径が大きくなります。

実寸に直結しているわけではなく目安となる番号なだけなので間違えない様にしましょう。

3番目の数字  内径番号

内径番号になります。これも実寸に直結しているわけではないので注意しましょう。

00…10mm
01…12mm
02…15mm
03…17mm
04…20mm
05…25mm
06…30mm

これは2桁ならそのまま内径の直径をそのまま型番に入れればよいと思うのですがなぜでしょうか。

わかる方いたら教えてください。覚え方も難しいので簡単な覚え方もあれば教えてください。笑

ここでは数字が大きいほど内径が大きいと覚えましょう。

4番目の数字  シールの種類

冒頭でベアリングの構成で内輪・ボール・外輪と紹介しましたが

ボールを守る為にシールが取り付けられているのが一般的です。

ボールが滑らかにするのに大事な部分なので
そこに異物が入ると滑らかに動かなくなってしまうのでそれを防ぐ為にシールが取り付けられます。

表記なし…オープン形
ZZ…両側鋼板シール
LLU…両側接触ゴムシール
LLB…両側非接触ゴムシール
主な種類を並べました。

表記なしのオープン形は露出しているという事ですね。
異物が入りにくい場所に使用されると思います。
(私は扱った事がありません。)

ZZの両側鋼板シールは
ベアリングの両側に金属のシールがされています。

LLUの両側接触ゴムシールは
両側にゴムのシールがあり内輪シール面の側面に接触しています。

LLBの両側非接触ゴムシールは
両側にゴムのシールがあり内輪シール面の側面に接触していません。

最後に

今回はベアリングについて紹介させていただきました。

ベアリングは工場の機械にはなくてはならない部品のひとつだと思います。

ベアリングの交換は
基本的についていた型番をみて交換するのが普通なので知識もそこまで必要ないかと思いますが

ベアリングのその役割を理解する事が出来れば
初期の選定が悪かったら選定をし直す事も出来ますので覚えておいて損はないと思います。

では今日はこのあたりで。

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