今回は電磁開閉器について紹介したいと思います。
イカイ結論
電磁開閉器とは電磁接触器+サーマルリレー
サーマルリレーは二次側の負荷を守る機器
サーマルリレーの端子が良く見ればわかるけどわかりづらい
注文時型番変わるから注意
電磁開閉器とは
電磁接触器にサーマルリレーがついた機器の事です。
電磁開閉器の二次側についているのがサーマルリレーです。
「電磁接触器」「電磁開閉器」どっちがどっちか覚えづらいですよね。
でも私の工場では「電磁接触器」「電磁開閉器」なんて言っている人はいないので大丈夫かと思います。皆様の工場ではしっかり言っているんですかね?コメントお待ちしております。
なのでマグネットスイッチで統一されていてどっちが故障しても「マグネットスイッチ故障しました。」で話が通っています。
でも覚えた方が業者との会話にもついていけると思います。
サーマルリレーの役割
サーマルリレーの役割ですが
二次側の負荷であるモーター等の保護です。
二次側にある負荷のモーター等へ過電流が流れ続けるとモーターが焼損してしまいます。
焼損をする前にサーマルリレーが過電流を検知して電気を遮断してモーターを守ってくれます。
サーマルリレーの構造
サーマルリレーの仕組みですが
まず前提で過電流が流れると線は高熱になります。
それを利用して内部にバイメタルという熱で変形するものが入っておりそれに線が巻いてあり
高熱になるとバイメタルが変形し接点が離れる仕組みになっています。
熱を利用しているので「熱動継電器」とも呼ばれています。
内部の構造とかは他の電気ブログさんを参考にしてみてください。
私も写真付きで説明出来る様に準備します。
ここでは
過電流が流れ熱を帯びると内部のバイメタルが変形し接点を遮断する仕組み
で良いと思います。
配線接続の注意点
私は、電磁開閉器の端子を初めてみたとき「なんでやねん」と思いました。
画像の通りサーマルリレーの端子は赤色が主接点、黄色が補助接点なんです。
電磁接触器の主接点端子の二次側の3本とサーマルリレーが接続されています。
なので普通に考えるとその真下の端子が主接点端子だと思いませんか!?
しかしそれは補助接点なのでそこへモーターの線を繋いではいけません。
しかもサーマルリレーの主接点も電磁接触器の主接点と1個横にズレているのでなおさらわかりづらかったです。
きっと機器の固定や補助接点が上の方が配線がしやすい等の考慮があり
この端子の位置になったと思いますが初めは不思議でしかたありませんでした。
なのでしっかりと勉強した上で利用してください。
まぁ既に配線されている電磁開閉器の交換なら線の入れ替えで済むだけなので知識はいりませんが知識があるに越したことはないので覚えておくと良いと思います。
注文時型番が異なる為注意
これも私を悩ませたひとつです。
電磁開閉器を注文しようと現場や電気図面を見に行きました。すると
本体の型番には「SC-0」
電気図面には「SW-0」と記載がありどっち??と私はなりました。
電気図面を先に見て「SW-0、SW-0」と呟きながら在庫がないか調べましたが全然見つからず注文しようとした時にわかりました。
この型番は富士電機の型番ですが
SC-0・・・電磁接触器の型番
SW-0・・・電気開閉器の型番となります。
つまり
サーマルリレーがついている電気開閉器を注文したければSW
電磁接触器だけ注文したければSC
と覚えてください。
電磁開閉器を注文する時はサーマルリレーの設定電流値の幅も指定してくださいね。
その選定の話も今後していきたいと思います。
まとめ
今回は電磁開閉器について私のわかる範囲で紹介させていただきました。
電磁接触器と似ている言葉でややこしいですが
ここでは冒頭のイカイ結論を覚えていただければ十分かと思います。
より詳しく知りたい際は他の電気ブログへ足を運んでみてください。
私もここで詳しく発信出来る様に日々勉強していきます。
それでは今日はこのあたりで。
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