ローラーチェーンの基本|数え方は?|注油・連結方法は?|写真で解説|

今回は、工場では必ずといってはいいほど使用されているローラーチェーンについて紹介します。

ローラーチェーンの連結方法や数え方注油についてご紹介したいと思います。

イカイ結論
  • リンク数=プレートの数=ピンの数
  • クリップの接続向きには気を付けましょう!
  • チェーンの注油は注油箇所を意識して行いましょう!
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目次

ローラーチェーンとは

ローラーチェーンとはモーターや機器を連結させたり物を搬送する際に使用されていますよね。

工場では欠かせないものではないでしょうか。

ローラーチェーン|数え方|

上司A

いま付いてるチェーンのリンク数数えてきて

上司B

あとチェーン何リンク予備あるか数えてきて

上司からのこの指示が私はとても苦手でした。
いつも迷ってしまい「〇リンク以上はありました」といって回避した事もあります。

今回はそんな方の参考になれば嬉しいです。

結論は
リンク数=プレートの数=ピンの数です!

とても簡単です。

しかし私は、リンク数がプレートの数かピンの数かここで悩んでいましたが、結論は同じです。

対象チェーンが連結されているものか連結されず保管されているものかで少し悩むのかもしれません。

プレートでの数え方|おすすめ|

赤色の外側にあるのが外プレート青色の内側にあるのが内プレートとなります。

チェーンは、外プレートと内プレートが交互になっています。

なので数え方は外プレート内プレート外プレート内プレートと交互に数えていけば大丈夫です。

外プレートか内プレートどちらかを基準にし
どちらかだけ数えていけば2,4,6,8,10…といけるので簡単になります。

ものすごい当たり前な事いっていますが私は心配で1個ずつ数えていました。笑

最後は連結させるジョイントリンクをカウントしてください。

この場合は8プレートあるので8リンクとなります。なので上司との会話ではこう言いましょう!

上司A

いま付いてるチェーンのリンク数数えてきて

チームイカイ

8リンクあります!!

上司B

あとチェーン何リンク予備あるか数えてきて

チームイカイ

ジョイントリンク込みで8リンクあります!!

と上司に答えましょう!!

予備品はジョイントリンクの有無で変わるので伝える時は注意しましょう!

ピンでの数え方

次にピンでの数え方になります。
ピンは外プレートと内プレートを繋げています。

赤丸がピンになります。なのでこのピンの数を数えればよいです。

図の様にプレートの左から数えていくと外プレートの右側が偶数になるのでプレートの右側のピンだけ2,4,6,8,10…といけるので簡単になります。

ジョイントリンクが入る穴にはピンが入るのでカウントを忘れない様にしましょう。
この場合も8ピンあるので8リンクとなります。

 

チェーンの取付・取外方法|割りピン・クリップ|

次は、チェーンの連結方法を紹介したいと思います。

チェーンは連結して輪っかにしなくては使えませんよね。

その為にはジョイントリンクを使用してチェーンを連結させます。

ジョイントリンクの固定には割りピンとクリップが主に使用されています。

今回は、この2つの連結方法を紹介します。

割りピン編

まずは割りピンを使用した連結方法です。

割りピンはこれですね。

私の工場ではこちらが多く利用されています。

取り付け編

1.ジョイントリンクを取り付ける

チェーンの端と端に穴が空いているので、その2ヶ所にジョイントリンクのを差し込みます。

テンション(張り)が強いと入らないので緩めましょう。

取り外せたテンション(張り)でも取り付け時は差し込めない時があります。

2.ジョイントリンク用プレートの取付

ジョイントリンクが挿入出来たらプレートを取り付けます。

3.割りピンの差し込み

ジョイントリンクには小さい穴が開いている為

そこに割りピンを差し込みます。

差し込み方向は、外から内ですので忘れずにしましょう!

4.割りピンの固定

差し込んだままでは抜けてしまう為割りピンを曲げます。

割りピンの長い方からの方がやりやすいと思います。

ラジオペンチを使用して曲げます。

ニッパーやマイナスドライバーを使用する事もありますので、自分に合ったものを使用しましょう!

長い方をラジオペンチで掴み外側へ約30°折り曲げます。

次に短い方も外側へ約30°折り曲げます。

折り曲げた角度は60°が推奨されています。

心配になると曲げすぎてしまいますが、取り外す際に難しくなるので注意しましょう!

もう片方も同様な作業を行い、完成です。

 

取り外し編

続いて取り外し編です。

1.割りピンを真っすぐにする

まずは割りピンを外す為に割りピンを真っすぐにします。
こちらもラジオペンチを使用します。

長い方を掴み真っすぐにします。

次に長い方と短い方を挟む事で短い方も真っすぐになります。

2.割りピンを抜く

次に割りピンを抜き取ります。

割りピンをしっかりと真っすぐにする事が出来れば手でも抜けます。

しかし少し先端が開いて修復が出来なかった場合は
ラジオペンチの片方をピンもう片方を割りピンへ当て挟む事でピン側はピンで固定され
割りピンだけ、可動し抜ける様になります。

最後は割りピンを掴み抜きます。

3.ジョイントリンク用プレートとジョイントリンクを取り外す

ジョイントリンク用プレートとジョイントリンクは手で外せると思いますので
ジョイントリンク用プレート⇒ジョイントリンクの順に取り外してローラーチェーンの取り外しが完了です。

 

クリップ編

次にクリップ編です。

取り付け編

1.ジョイントリンクを取り付ける

チェーンの端と端に穴が空いているので、その2ヶ所にジョイントリンクのを差し込みます。

テンション(張り)が強いと入らないので緩めましょう。

取り外せたテンション(張り)でも取り付け時は差し込めない時があります。

2.ジョイントリンク用プレートの取付

ジョイントリンクが挿入出来たらプレートを取り付けます。

3.クリップの取り付け

クリップのジョイントリンクは割りピンのジョイントリンクとは異なり穴ではなく溝が彫られています。

クリップの向きがある為、注意しましょう。

進行方向にU部分が来る様にする事が推奨されている為、回転方向を確認し取り付けてください。

向きがあるので回転方向を確認しましょう!

クリップは、一番端から入れようとするとここで引っかかってしまいます。

ここから取り付けも可能ですが、工数が多くなってしまいます。

クリップはこの位置からでも入れる事が出来るので

ここから入れましょう。

4.クリップの固定

こちらは先程の割りピンの取り外しと同じ原理で固定します。

ラジオペンチで片方をピンもう片方をクリップに当て挟む事で

クリップだけが動きクリップの固定がされます。

 

取り外し編

次に取り外し編です。

1.クリップの固定を取り外す

取り付け時と同様ラジオペンチの片方をピンもう片方をクリップに当て挟む事で
クリップだけが動きクリップを外す事が出来ます。

2.ジョイントリンク用プレートとジョイントリンクを取り外す

ジョイントリンク用プレートとジョイントリンクは手で外せると思いますので

ジョイントリンク用プレート⇒ジョイントリンクの順に取り外してローラーチェーンの取り外しが完了です。

ローラーチェーン注油方法|注油箇所を意識しましょう|

次にローラーチェーンの注油方法です。

ローラーチェーンに定期的な注油は必要不可欠です。

主な目的:防錆・摩擦防止・潤滑性維持

チェーンの寿命は注油に掛かっています。

ローラーチェーンを注油する際は注油箇所を意識する必要があります。

入社当時の私は「注油してみて」と言われた際は
全体にたっぷりと注油を行って注意された事があります。

注油はただたくさん塗布すれば言い訳ではありません。

初見でこれを知っていれば「おっ、わかってるじゃん」と思われて
好スタートをきれるかもしれないので是非覚えておきましょう。笑

注油箇所はここ!

ローラーチェーンの注油不足でこわいのはチェーンの伸びや減りです。

それを引き起こしているのは摩擦です。

チェーンの中で一番摩擦している箇所はここになります。

チェーンで重なっている部分や動きがある部分が一番摩擦が発生している箇所なのでそれを意識すると良いと思います。

外プレート、内プレート、ピン、ブッシュ等と一番部品が多くまた可動部となる為摩擦が一番発生する箇所となります。

チェーンには必ずスプロケットが使用されているのでスプロケットまでいくと
必ずこの部分はUターンする為に可動するので摩擦が発生します。

その際に油が足りていないと削れてしまい摩耗してしまいます。

油が多いと異物が付着しやすくなってしまい悪影響が出てしまう為、注意しましょう!

ですのでここを目標に注油を行ってください。

油を出しながら連続的に注油してしまうと多くなってしまう為
チョン、チョン、チョンと目的の箇所のみ注油をしましょう。

注油する前は必ず掃除しましょう!

 

最後に

今回はローラーチェーンのリンク数の数え方や取り付け方、取り外し方注油方法について紹介いたしました。

リンク数の数え方を理解しておかないと上司・先輩への評価も変わりますし業者との打ち合わせでも円滑に行えなくなる為

ローラーチェーンを取り扱っている工場で勤務している方は是非覚えておくと良いと思います。

実際の現場ではテンション(張り)があるので張りの確認、寸法測定やテンション(張り)を緩める工程がある為

今回の内容では不十分かと思いますので是非実際の現場で練習を積み重ねていただければと思います。

注油方法を誤ると逆効果になってしまったり効果が薄くなる時もあるので注意しましょう。

では今日はこのあたりで。

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